味噌レシピ味噌にまつわる事件簿

味噌を外に置いたままにした事があります。
そんな事をいちいち覚えているには、そこに強烈な思い出があるからです。
まだ春先だったと思います。
台所の隅の食器棚の下の扉の中に入れておいたのです。
出汁入り味噌でもありませんでしたし、冷蔵庫に入れるほどの心配はしてませんでした。
もう残りも少なかったこともあります。
もしもの場合は、畑の肥やしにでもしておけば良かったのです。

その時は、しばらく味噌汁は食べてなかったのだと思います。
数日ぶりくらいに味噌汁を作ろうと、具材を仕込んで後は味噌を投入するばかりでした。
味噌を取り出したところで、何か小さな物が飛び交っていたのが見えました。
棚の扉は閉めていたはずなのですが、それは密閉と言うほどのものではありませんでした。
蚊が大きくなったような小蝿だったのです。
「う、こりゃいかん」と思いながら、そろっと取り出してみたら中には、何十匹もの小蝿が味噌に張り付いていました。
赤黒い味噌に真っ黒な小蝿が点々としているそのルックスは、味噌らしからぬ情けないものでした。

以来、味噌はどんなに寒い日であっても、冷蔵庫にしか入れません。
しかも密閉容器に入れています。
冷蔵庫に蝿が侵入しないとも限らないからです。
それは無いかもしれませんが、メンタル的には有り得るからです。